北京ダックも自店で焼き上げ
北京ダック(北京烤鴨)は、「不老長寿」を追求する明朝の宮廷人や永楽帝により宮廷料理に加えられたと記録されています。
桂花では、特別に飼育されたアヒルを自店で加熱処理して飴水をかけ乾燥させたうえで炉(オーブン)で焼き上げ、胡瓜や白葱と甜麵醬を塗った薄餅(又はマントウ)に包む伝統的な食べ方で提供しています。
現代では、アヒルの皮にビタミンA、B2、コラーゲンなどが多く含まれていることが明らかになっています。
活上海蟹の姿蒸し
中国料理で秋の味覚の王様と言えば「上海蟹」。特に上海蟹の蟹味噌は「蟹黄」と呼ばれ世界の食通を唸らせてきました。
活け蟹しか使用できない「姿蒸し」料理は、シーズン中(9月末~12月)に上海より空輸仕入れで提供しています。
蟹味噌入りフカヒレスープやあんかけ炒飯など各種ご準備しておりますので、本場でしか味わえないような本格中華も、ぜひ当店でお気軽にお召し上がりください。
日本の食文化の源流に迫る
現代では中国料理と日本料理はまったく独自の世界を形成していますが、米や大豆、味噌・醤油、豆腐、砂糖、胡椒、酒、麺などのルーツも古代から奈良時代にかけてユーラシア大陸から日本に伝来したとされています。
日本の食を知るうえで特に興味深いのは、シルクロードの東端に位置する大和・飛鳥・奈良には、和食や日本料理の源流を探るうえで中国との関りを示す貴重な資料や文献も多く、悠久の歴史を通して培われてきた食文化の変遷や共通性に、改めて驚きと感動を感じています。